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研磨材を使った錆取り・錆落とし【ブラスト加工事例】

2022.12.15

今回は当社が扱う研磨材の「クイックストリップA」を使用して、表面が錆び付いてしまった鉄板をエアーブラストで効率的に洗浄を行います。

「クイックストリップA」は錆や腐食の除去だけではなく、鉄・鋼・鋳造アルミの表面にコーティングされたエポキシ塗料やポリウレタン塗料の塗装剥離や、全4 種類のケレンの中で最も効果が優れている、*1 種ケレンにも対応しており、幅広い用途で使用する事ができます。
(*1 種ケレンとはショットブラストを用いて錆や死膜を完全に除去する方法)

クイックストリップA
(樹脂+酸化アルミニウム)

上記の写真は、「クイックストリップA」の#20-30(粒度範囲850~600μm)で洗浄を行いました。
樹脂製研磨材は母体が金属など硬質であれば殆どダメージ与えずに、表面にある物だけを「剥がす」というイメージで、「クイックストリップA」は母体も巻き込んで「削る」、そんな違いをイメージして頂くと理解し易くなります。

左側のブラスト加工前と並べて比較すると更に見やすいかと思います。
表面全体を覆っていた錆が綺麗に除去されております。
「クイックストリップA」の仕上がりは梨地処理後と同じで、金属の表面に細かい凸凹ができるので、ザラザラとした質感になります。

さて次はメラミン樹脂単体でエアーブラストを行うとどこまで綺麗に落ちるのでしょうか?
参考に洗浄を行ってみました。

TYPEⅢ TT20-30
(メラミン樹脂)

こちらはメラミン樹脂が母材となった「TYPEⅢ TT20-30」の#20-30(粒度範囲850~600μm)で洗浄を行っております。
浮き錆であれば樹脂製研磨材でも洗浄する事は可能ですが、写真の様に完全に錆び付いてしまった物になると、時間をかけてエアーブラストを行っても錆が薄っすらと残ってしまい全て落とすことが出来ません。


更に時間をかければもう少し綺麗になるかもしれませんが効率が良くありません。
この様に、錆の洗浄には「クイックストリップA」が最適であると言えます。


最後に「クイックストリップA」の注意点ですが、上記で説明した様に樹脂製研磨材とは異なりますので、切削時に母体の表面を軽く削る・切削しますので、加工対象物の物性を把握する必要があります。
またメリットとして、樹脂とアルミナ(酸化アルミニウム)をバランス良くブレンドした「クイックストリップA」は、単体のアルミナやガラスビーズよりも素早く効率的に洗浄することができます。 


サンプルをご提供させて頂きますので、少しでも興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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